股関節形成不全とは,股関節の発育状態が悪くて骨盤部の凹みが浅く、大腿骨の先(骨頭)がたえず抜けそうになる慢性的な亜脱臼状態にになってしまう疾患です。
肘関節形成不全とは,肘突起癒合不全、内側鈎状突起癒合不全、肘のOCD(離断性骨軟骨炎)の総称です。
膝蓋骨脱臼とは、後肢の膝関節にある膝蓋骨(お皿)がはずれてしまう疾患です。
これらは,遺伝要因と環境要因の両方が関係していると考えられています。遺伝要因による発症率を下げていくためには,疾患を持たない犬同士を交配させていくことが重要です。
日本においては,獣医による診断を受け,日本動物遺伝病ネットワーク(JAHD)という機関に診断書を送ると,疾患の重症度を客観的数値として評価付けできます。