RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

子供の言葉

お姉ちゃんは5才、弟くんは3才、ちゃこの死をどう感じるだろう、ショックを受けたらどうしよう‥と思っていた。
なので、子供達が保育園から戻ってくる前に、ちゃこの体を綺麗に洗って、タオルの上に寝かせておいた。
ちゃこが死んでしまったことを、保育園の帰りの車の中で伝えた。
お姉ちゃんは、「ちゃこがいなくて寂しいけど、頑張る。でも命はつながっていくんだよね」ってテレビのうけうりのような言葉を言った。本当に意味は理解していないのかもしれないが、このタイミングで言うってことは少しは何か分かるのかな‥と思った。
弟くんは、家に帰って亡くなっているちゃこを見て、
「ちゃこ死んでないじゃん、寝てるだけだよ〜」と笑顔。
弟くんにちゃこを触らせ、もう冷たくなって動かないことを教えた。
すると、
「なんで死んでるの!!早く生き返らせて!!」と足をドシンドシンして泣いて怒っていた。
たまごっちやムシキングのゲームじゃないんだから生き返らないよ‥って教えても弟くんは最後まで分からなかった。
その夜、お姉ちゃんはちゃこの絵を描いていた。その日は、なんだかぼ〜っとして気にも止めてなかったのだけど、あとから気付いてお姉ちゃんに聞いてみた。
「これなんの絵なの〜??」
「あのね、ちゃこが綺麗なメダルをもらったの。そして、かわいい女の子になりたかったな〜って考えてるところなの♪」
なりたかった‥っていう過去形がちょっと寂しい感じがした。


あれからベルタはちょっと甘えっ子になった。
膝の上でまったりすることも多くなった。これまで、膝の上はちゃこの席と思って遠慮していたのかもしれない‥。
でも、まったりする姿がやっぱりちゃことは違っていかにもベルタって感じで笑える‥。