買占め（買い溜め）禁止！といくら言ったところで買ってしまう人がいるのはしょうがないことだそうです。心理学的にも‥‥。我が家のフネさん（私の母です。）には，いくら言っても通じませんから‥。平常時でも人の言うことを聞かないのに，商品が品薄かもという雰囲気の中ではなおさらです。一日に何度もスーパーに行ってしまいます。
買占め禁止！，買占めをする人達の気が知れない‥などなど批判される記事も多く見られますが，フネさんの場合は，身内ということもあるのかもしれませんが，少し擁護したい部分もあります。
すべての人が同じように考え，冷静に動けるわけではありません。
フネさんはストレス耐性がとても低いです。ストレスをうまく逃がすことができず，抱え込むタイプです。そして，ダメという制約にとても弱いのです。品薄かも‥，買い物ができなくなるかも‥，節約をしなければいけないかも‥という状況はフネさんにとっては，まさに禁止事項の連続。
ガソリン不足で送迎の車が動かず，しげじい（私の父です。精神障害１級，身体障害２級です。）のデイサービス，ショートステイもキャンセルとなってしまい，家に閉じこもりっぱなしで，フネさんもしげじいもストレスを抱えている状態です。停電のときは，電気をつけることが好きなしげじいが興奮状態でした。薬を飲ませて落ち着かせました。普段も，誰もいない台所の電気がついていることが多々あり，それを消すと，またいつの間にかついている‥の繰り返し。電気をつけるのはしげじい，消すのはちゃこぱぱ＆私なのですが，そのことでしげじいが興奮して怒って突進してきたこともありました。
そんな訳で，我が家ではフネさんの一般的には買占め（多くの場合，買い溜め）といわれる行動を止める術もなく‥‥なのです（「慌てなくてもよい」と冷静に伝えても，フネさんは「人間らしくていいでしょ」と言い放ちます）。どういう状況で，不安に思うのか，そのレベルは人それぞれ。普段から介護に追われ，余裕のないフネさんにとっては，ほんのちょっとの不安でも解消したいという気持ちが働くのでしょう。買うことで満足を得ているのなら（道徳的には問題であっても）しょうがないな‥と思うのです。
今は，まだ余裕がある人達で冷静に行動することで，全体のバランスが保たれればそれでよし‥くらいに考えないといけない部分もあるのかもしれません。
