RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

肺水腫

ミュウは,重症肺炎が原因で,最後は肺水腫をおこしてしまっていました。一番恐れていた事態です。


顔を上にあげ,口で呼吸をし始めました。流動食に移行できたと喜んでいた矢先のことで,流動食を誤嚥してしまったのだろうか?,治療を焦りすぎたのだろうか?と思いました。
口からヨダレを流し,フラフラと歩き,おしっこを何度ももらしてしまいました。
おしっこをすると,少し落ち着いたのか腹這いで寝始めました。


病院での診察の結果,肺水腫になってしまっていることが分かりました。肺内に液体成分が溜まってしまっているそうです。体温も低下していました。それほどまでに,ミュウの肺機能は傷ついてしまっていました。
肺水腫の治療は,利尿薬により,肺の水分を強制的に取り除くこと,酸素吸入などですが,ミュウの場合,緊急入院,集中治療を行ったとしても,肺機能が回復することは難しく,病院で亡くなる可能性が高いとのこと。
入院すればこの日を乗り越え延命することはできるかもしれないが,それもせいぜい2〜3日もつかどうかと言われました。


そして,このまま入院させるか,自宅で看るかの選択を迫られました。


「素人なので私には分かりません。判断できません。このまま入院させればミュウは治るんですか?集中治療室に2〜3日入れば,また肺炎治療に専念できる状態になるんですか?先生はどう思っているんですか?」と尋ねました。


「正直……,治らないでしょう……。」これが先生の答えでした。


設備を整えた病院へ電話を入れてくれて,ミュウの状態を説明し,なんとか可能性を探ってくれたのですが,やはりそこでも難しい…との判断でした。


結局,利尿薬,気管を広げ呼吸を楽にする薬,抗生剤など,今できるだけの治療をしてもらい,ミュウを自宅へ連れ帰ることにしました。帰り際,先生に「夜にまた苦しくなるといけないので,夕方,注射してもらいにきていいですか?何時頃なら大丈夫ですか?」と尋ねました。でも,「おそらくもう動かすことは難しくなっていると思います。来る前に一応電話を下さい。」と言われました。先生は夕方診察にくるのは無理だろうと分かっていたのだと思います。
厳しい状況,治る見込みはない……これまで診察中に何度も言われてはいたのですが,私もあまり頭に入ってなかったのでしょうね。夕方も当然病院へ来れるものだと思って,こんな質問をしてしまったのでしょう…。治らない…だから自宅で看る…そんな決断をしておきながら,なんかまだふわふわと信じられないような信じたくないような気持ちもあったのかな…。


病院から帰ってきたミュウを暖かい場所へ寝かせていたのですが,私の膝上に乗ろうとしたり,フラフラと歩いて,ベルタのサークル前でペタンと寝たりしています。サークルに入りたいのかな?と思い,ベルタのサークルの扉を開けると,ミュウが自力で歩いて入っていきました。ベルタの前に座り込みお互い見つめあっていました。何か察するものがあるのか,ベルタもミュウを遊びに誘おうとしません。サークルの扉が開けば,真っ先にリビングに飛び出してくるベルタも,この時は心配そうにミュウの匂いを嗅ぐばかりで,サークルから出てきませんでした。


呼吸も苦しいだろうに,ジッとしていないミュウ。口の脇から水を入れてあげるとそれをペロペロと飲んだりもしました。まだ力がある!そう思えました。なので,今日もつかどうか…という病院での診断はきっと間違いじゃないか?って気になっていました。


ミュウを暖かい所で休ませました。私もそこで一緒に横になりました。
ミュウがそこでジッとしていて,朝方にしていた口呼吸もしていなかったので,薬が効き始めたのかな?と思いました。やっぱり夕方も注射をしてもらった方がよさそうだなと考えていました。


しかし,そのすぐ後にミュウは亡くなりました。病院から帰ってきて2時間の間のことでした。



これまで心配して携帯,メール,コメントを下さったみなさんありがとうございます。
ちゃんと対応できなくてごめんなさい。
気持ちが落ち着くまでもう少し時間を下さい……。


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