RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

うぃーちゃんの経過を報告します

急性膵炎が原因で亡くなったうぃー。
急性膵炎は早期発見、早期治療が大事と病院で言われました。
急性膵炎‥そういう病名は聞いたことはあっても、具体的にどういう症状が出て、どれくらい早く進行して、どのように危険な状態になるのか‥私は正直詳しくは知りませんでした。うぃーの記事を読み、ネットなどで急性膵炎について検索した人も多いのではないでしょうか。


後日、先生ともお話したのですが、うぃーの症状は典型的な急性膵炎の症状とはちょっと違っていたのかもしれません。だからこそ、うぃーの経過を記録として残したいと思います。


12月19日
普段と同じ量の朝ごはんを食べました。2〜3時間後に嘔吐。フードはまだ完全には消化されておらず形が残っています。自分で吐いたものをまた食べようとするうぃー。ついでにウルも食べようとハッスル。吐いたものを片付ける私と、食べようとするうぃーとウルと競争するような感じでした。食欲がないという訳ではありませんでした。
この日は雪が多く降り、ウル達は元気に外遊びに行っています。大事をとってうぃーはお散歩には行きませんでした。自分が外に出してもらえなかったからなのか、リビングではハッスルうぃーちゃんです。
イースとうぃーが走り回る様子がデジカメに残っていました。あまりに動くからブレブレ写真ばかりでした。

う○こは、午前中は普通。午後はおならをぷっぷとしながら柔らかめをちょっぴり。
夕飯も普段と同じ量を食べました。そして、2〜3時間後に嘔吐。朝と同じような状態です。


12月20日
前日の嘔吐が気になったので、朝ごはんはお湯でやわらかくしたお米とフードを少々。残さず完食しました。お天気も悪かったので、みんなお家にいました。20日はFBにイースの動画をアップしています。アップしなかったボツ動画には、うぃーの声が入るからシーッだよ!って言われて不満なうぃーが、動画を撮影している私にむかって尻尾振り、画面にうぃーのお尻と尻尾が写り込んでいます。いつもならストーカーのようにイースに絡むうぃーなのですが、この日はそこまででもなく、やはり腹具合が悪いのかなあとは思いました。痛みがあるかもとまでは考えが至りませんでした。
昼頃、うぃーのおしっこの色が濃いことに気づきました。うぃーはトイレシートを敷くと一番におしっこをしにいくのが好きなのですが、朝は普通の色だったと思います。前日に吐いたのと、朝ごはんを少量にしたことで水分が少なかったかな?と思いました。うぃーに意識的にお水を飲ませるようにしました。水を飲んでも吐くことはありませんでした。
う○こは、柔らかめを1回。下痢というほどではありませんでした。おじや朝ご飯を食べたせいかな?と思いました。
夕飯はお湯でやわらかくしたお米とヨーグルト少々。完食。
夜にしたおしっこはやはり濃い色。お水を飲ませたのにおかしいなと思いました。
翌日、朝一で病院へ行こうとは考えていましたが、前日に吐いたことと、ゆるめのう○このことがあったので胃腸炎かな?としか考えていませんでした。抗生剤をもらえばすぐに良くなる程度だろうと。
うぃーの状態についてそこまで深刻に考えていないブログ20日にアップしています。


12月21日
朝ごはんにワンコスープの具なし汁だけをかけてふやかしたフードをあげました。一口も食べませんでした。おしっこは濃い色。動きはスローリー。体調は万全ではないことは分かりました。
病院が開く前に、他のワンコ達のお世話をすませました。歯磨きをしている時に、うぃーの口の中の赤みが薄いことに気づきました。


21日に急性肝炎と診断され治療を始めた経緯はこちらの21日のブログより、22日に急性膵炎に伴う急性肝炎だったと判断された経緯は22日のブログより。


追記としては、21日、最初の病院で体温を測定した際は平熱。お腹の触診もされたのですが、痛がる素振りはなし。
22日、体温がやや低くなっていました。土日の入院にも対応できる病院へ移動。そちらでもまた体温を測定しましたが、病院を移動した1時間も経たない間で、腸からも出血があることが分かりました。体温計に血がついたのです。
日中は嘔吐なし。夜中に急変の連絡はありませんでした。


12月23日
朝一番に弟くんと様子を見に行きました。グッタリ寝ていました。前日までは分からなかった目も明らかに黄疸の症状が出ています。声をかけると手足をばたつかせワンワン鳴きました。でも、視線が定まっていませんでした。うぃー、こっちだよ、ここにいるよって言っても違う方向を見ながら鳴いていました。夜中はずっと寝ていたそうなので声かけに反応できるということは、私たちが来ていることは分かっているのかなと思いました。
先生からは、膵液が胃腸を荒らしてしまうのを防ぐため、夜中に少し口からも流動食をあげたとのこと。日中も様子を見ながら流動食をあげる予定とのこと。また、体温も上昇しているのでそれはよい兆候とのこと。意識が朦朧としているよう見えましたが、一番辛い時を乗り越えようとしているに違いないと思いました。流動食を口から入れて嘔吐していないこともきっと良い兆候なのだろうと思いました。そう思いたかったのかもしれません‥‥。
帰りの車の中で弟くんが「うぃー、目が見えてなかった。なんで?」と。弟くんががそう感じたってことはきっと当たっているかもと思いました。いつものちっちゃい目のうぃーではなくて、眼圧があがっているように見えました。悪い状態ではなく、治癒への通過点であってほしい。


夕方も弟くんと様子を見に行きました。日中はやはりずっと寝ていたそうです。吐いたりはなかったそうです。私たちがくるとワンワン鳴いて手足をばたつかせます。先生は、日中痛み止めが効いている時は寝ているけど、今は痛みを抑えることができていないかもしれないと。日中は痛みを我慢していて、私たちが来たから思いっきり主張してるんだと思いました。決して痛み止めが効いているから寝ている訳ではないだろうと。日中は、結局流動食をあげることはできなかったそうです。
ワンワン鳴くうぃーに落ち着いて、大丈夫、大丈夫と声をかけていると、しばらくして鳴くのは止めましたが、ギリギリ歯ぎしりをしていました。犬の歯ぎしりを聞くなんて初めての経験です。相当辛い痛みがあったのだと思います。敷いていたタオルに血がにじんでいて、口を見ると歯と歯茎にうっすらと血がついていました。歯ぎしりのせいで歯茎から出血をしているのではないかと思い、先生に出血の様子を見てもらいました。
状態が良くないことはなんとなく分かりました。
そして、夜に病院から連絡がありました。
吐血を確認したと。夕方に見たときは歯茎からの出血と思っていたのですが、胃からの出血だったようです。
また、血液の状態と症状が並行しておらず、血液検査結果よりもかなり重篤な状態であるだろうと。点滴の効果が全く出ていないとのこと。
これまでの経験上、膵炎、肝炎の治療の効果がこんなに出ないのはかなり珍しい症例とのこと。
状態は改善はしていないが、体温低下はないので、今すぐにショック症状が出ることはないだろうと。
まずは今できることはやっているとのことだったので、もう病院を信じてうぃーを任せるしかありません。
その後、夜中に急変の連絡はありませんでした。


12月24日
朝の面会時間よりも1時間早く病院についてしまいました。うぃーの視線が定まらないことは前日に分かっていたので、それでも私たちを認識してくれれば‥と思い、前日に着ていた上着で行きました。イースやウルの匂いが分かって元気が出るかもと願って。
駐車場に車を停めて、病院の中の様子を窓から見ました。看護師さんが入院している子達のお世話をしている様子が見えました。
ちゃこぱぱに「うぃーはこの辺の位置に入院しているから、きっと、今、うぃーのお世話をしているんだよ。」と話しながら駐車場で待っていました。
診察時間よりだいぶ前だったのですが、外にいる私たちに気づいた看護師さんが駐車場まで出てきてくれて「うぃーちゃんの面会ですね。もうちょっとで先生が来て状態を説明できるので、そしたらお呼びしますねー。」と。
相変わらず窓から看護師さんが働く様子を見ていました。
うぃーのワンワン鳴く声が聞こえました。「私たちが来ているのにもう気づいているんだね。うぃーちゃんすごいね。」なんて話していた私。
看護師さんが急にバタバタと走り始め、うぃーのところに駆け寄って行くのが見えました。
うぃーが吐いたかな?と心配になりました。
そして先生を呼びにいったようで‥、先生もかなり早足でした。
私だけまだ最悪を予想していなくて‥、はやく面会にきてしまったから、点滴交換などの治療をはやめにやってくれているのかな?と。ちゃこぱぱの方はもう状況を察していたようですが、私には言えなかったそうです。
そして、先生が駐車場まで私を呼びにきた時点でちゃこぱぱはもう結果を予想していたそうです。
面会時間よりはやく会えるんだと思っていたのは私だけ。
たった今心臓が止まってしまいました‥と言われても、ただ眠っているだけのように見えるまだ動き出しそうなうぃーだったので全く信じられませんでした。
え?本当に?たった今?うぃーはさっきまで生きていたんですか?って号泣。
看護師さんがお世話してくれたとき、うぃーは頭を起こしたりもしていてまさかこんな急に心臓が止まるとは思わなかったそうです。


あのワンワンはうぃーの最後の叫びでした。


8時30分、うぃー永眠。


膵臓から体中に回っている消化酵素を分解する薬を入れていたのですが、効果が出なかったようです。力が及ばず申し訳ありませんでした。先生も何度も何度も頭を下げていました。
もう涙が止まらなくて顔もぐしゃぐしゃだったろうと思います。
うぃーを抱きしめながら車に。
駐車場まで出てきてくれた先生と看護師さんにちゃこぱがお世話になった挨拶をしてくれました。私はもうダメでした。声も出ないし顔をあげることもできなかった。9時からの診察を待つ人たちがいる駐車場からすぐにでも立ち去りたくって。だってみんな連れてきている子達‥生きているじゃないって思うと辛すぎてしょうがなかった。


車の中でうぃーの体に顔を埋めました。お顔からは薬や血の匂いがしましたが体の真ん中あたりはうぃーの匂いがしました。寝ているだけのようなまだ温かいうぃーを抱きながら帰宅しました。
うぃー頑張ったけど死んじゃったよ‥って、ベルタとふじ子とたろとウルとイースに教えました。


最初、一番反応が変だったのはイース。うぃーの匂いをかいた後、背中の毛を逆立ててサークルの端っこに座り込んでしまいました。


ダンボール箱をベッドがわりにタオルを敷いてうぃーを寝かせました。
みんなうぃーの様子を見にきました。
ふじ子はちょっと怖がった様子であまりうぃーの近くにきません。
イースは寝ているうぃーにジャンプして突進。一緒にダンボール箱へIN。いつものごとく、うぃーがダンボール箱INで遊んでいると思って張り合ったのかな?どうなのかな?
ウルはふんふん鳴いてるし。
たろは、うぃーに掛けてあげているタオルを何度もくわえてはがすからダメ、ダメ言われていました。起こして遊ぼうとしているのかな?
ベルタは普段はストーブ前が定位置なんだけどうぃーの近くに座っていました。


これがうぃーが亡くなるまでの経緯です。
火葬の時。もう亡くなっていると分かっていても、うぃーの体を手放すことさえ辛く悲しかった。


早期発見、早期治療‥‥嘔吐した時にすぐに病院へ行っていれば助かったのか?最初の病院で急性膵炎と分かっていれば助かったのか?などなど、考えてしまうことはたくさんあります。
21日、最初の病院での血液検査で膵臓に関わる項目が1つしか検査されていなかったことについて、後から分かったことですが、その病院では他の2つの項目については、外注しないと検査できない項目でした。うぃーの状態が緊急であると分かっていれば、すぐに検査結果が出る病院へ行くよう指示されていたかもしれませんが、私自身も急性膵炎についてまったく予想していませんでした。後日、死亡届を書いてもらうよう病院に行った時、先生からも膵炎を疑っていなくて初動が遅かったかもしれない、ごめんなさいって言われたけど、決して先生の判断ミスとは思っていません。
ただただ自分がもっとはやくうぃーの異常に気づいて、胃腸炎だと安易に判断せず他の色々な病気の可能性も考えていれば、もっとはやく病院へ連れてきていればと、自分の選択を悔やみ、責める気持ちはありますが‥‥。


↓12月15日元気な時の箱入り娘うぃーちゃん。ちっちゃくて隙間にすぽっと隠れちゃう子。ふじ子のお腹にいた時から隠れていて、まさかまさかの5番目に誕生した子。我が家の末っ子。みんなに甘やかされ可愛がられた子。


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