カニンヘンダックスフンドは，生後１５ヶ月を経過した時点で胸囲３０ｃｍ以下となっています。小さいダックスフンドというイメージでしょうか？
我が家の子はカニンヘンダックスフンドだったはずなのに，デカニンヘンになってしまった。こんなことはよく聞こえてきます＾＾；（デカニンヘン‥なんてうまい言葉を思いつくもんだっ！と感心‥。）
カニンヘンなのか？ミニチュアなのか？パッと見ただけでは分からない場合も多々あります。
それは，胸の形に個体差があるからです。
ダックスフンドの胸の断面は，楕円胸（oval chest)であるとされています。卵型‥などと言われたりします。卵型といっても，横幅があるタイプの子，ないタイプの子によって形は変わってきます。
↓円周の長さ（胸囲）が同じ場合，横幅があるタイプの子（卵型１）は，胸囲に対して胸深の比率が小さくなります。一方，横幅がないタイプの子（卵型３）は，胸囲に対して胸深の比率が大きくなります。
↓同じ写真を，それぞれの胸深に合わせてみました。例として違いが分かりやすいように，卵型１と卵型３を用いました。左が卵型１，右が卵型３の場合です。同じくらいの胸囲でも，側望すると大きさが異なってみえます。
ここでは，胸の形に着目していますが，過去記事「カニンヘンダックスフンドの重要な比率〜その１〜」，「カニンヘンダックスフンドの重要な比率〜その２〜」にも触れているように，体長，足の長さなどによっても大きさが異なって見えることは容易に想像がつくと思います。
次に，胸囲の測定方法について。
2007年9月16日ダックスフンド部会展において，カニンヘンの計測についての説明が行なわれました。
『スムースダックスフンドは、お肉がついているような体型をしているが、計測はぎゅっときつく締めて、骨格を計測するとのこと。また、カニンヘンについては、サイズが胸囲３０ｃｍ以下という基準になっているが、あくまで１５ヶ月時点での胸囲であり、２才、３才になってから胸囲に幅が出てきて、アダルトクラスで３０ｃｍを超えることは十分ありえること。３０ｃｍより１〜２ｃｍ大きいところで、カニンヘンの繁殖には影響ないだろうとのこと。』
まず，メジャーをギュッときつく締める‥という動作の力加減はかなり個人差が大きいです。試しにお友達同士でも，家族内でも測ってみて下さい。ギュッとですよ，ギュッと（笑）。１〜２ｃｍの誤差はありませんか？私は,実際に自分のワンコが測定されている場面を見て「あうっ！こんなに締めるんっすか？」と思っちゃいました（笑）。測定方法をきちんと熟知した方でないと安定した測定は難しいかもしれません。
ベルタは，生後１５ヶ月のときに計測を行いカニンヘンにバラエティ変更しました。当時は２９ｃｍと測定されましたが，もうすぐ５才となる今は‥？ええ，立派なデカニンヘンです
。体重も４kg近くありマッス。
ここでは，見た目の大きさや胸囲に囚われ，いかにカニンヘンという規定に収まっていることが大事なのかを言っているのではありません。
カニンヘンダックスフンドを理解する一助として記事を書きました。カニンヘンダックスフンドを理解した上で，納得できるような子にめぐり合えることが一番幸せなことだと思います♪
