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ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

カニンヘンダックスフンドの血統証明書と個体識別

純粋犬種の犬には,血統証明書がついています。
血統証明書には,その犬の生年月日,コートカラー,登録番号,先祖犬などが記載されています。これにより,その犬が同一犬種での繁殖が行われたことを証明することにります。『戸籍』や『家系図』とも言えるでしょう。また,今後の繁殖計画を立てるためにも有効な情報を得ることができます。純粋犬種の子犬を購入したいと考える新規のオーナーさんにとっても,血統という情報は子犬を目利きする上でも大事な情報の一つとなり得ます。


‥‥が,多くの場合,この情報はほとんど機能していないと言ってもよいかもしれません。


例えば,血統証明書には繁殖者の名前が表記されています。しかし,ペットショップ等で購入した場合,繁殖者の名前が分かったところでそれがどこの誰なのか?知る術はありません。両親犬についても同様です。どこにいて,どんな犬なのか?どんな特徴を有しているのか?分かるはずもありません。
また,記載されている情報に誤りがある場合もあります。お散歩中に知り合ったダックスフンドオーナーさんとお話していた時に聞いたことですが,その方の犬の血統証明書上の毛色は「クリーム」という表記なのですが,成長とともに「レッド」になってしまったとのことでした。私から見ても,確かに「クリーム」という毛色には当てはまらないように思えました。


つまり,血統証明書の情報が実際にどのようなものであるのかを照会できないのであれば,その情報を有効に利用することは難しいと言えます。


また,犬は「これはあなたの血統証明書ですか?」と訊ねても「ハイッ!」と答えることはできません。もし,血統証明書の取り違えが生じれば,その情報は無に等しいのです。


カニンヘンダックスフンドのブリーダーさんでは,耳番,タトゥーなどと呼ばれる個体識別番号を犬の耳の裏に彫っていることも多いです。この情報は血統証明書にも記載されます。耳番やマイクロチップにより個体識別を行なうと,血統証明書とその個体とをきちんと対応させることができます。
ちなみに,インクの色は緑と紺がありました^^。ええ,これはどうでもいいネタですね(笑)。


食品などでは,生産・加工・流通などの経路を把握することができるシステムが導入されつつあります。お肉などでは,1頭1頭個体識別もされていますよね。そのおかげで問題が生じたとき,早期に対応することが可能です。食品に対しては,透明性,安全性を求める消費者の関心の高さがうかがえます。


犬の場合はどうでしょう?


どのような親犬から生まれた子犬なのか?どのような環境で育てられた犬なのか?どのような理想を持って繁殖を行なっているのか?血統証明書の情報から辿ることはできるでしょうか?
子犬が病気にかかっていた。遺伝的疾患を持っていた。どのような子に成長したのか?血統証明書の情報だけで,繁殖者を探しだし伝えることができるでしょうか?(クレームを言うためということではありませんよ。繁殖した犬がどのような特徴を持った子に育ったか?という情報を得ることは,繁殖者にとっても今後の繁殖に生せるというメリットもあるのです。)


こんなことをぼんやり考えていると,その犬種について熟知しているブリーダーさんから,直接購入が一番よい‥と言われるのも分かる気がします。そして,末永くつきあってゆける関係を築ければ,その犬種の発展にとってもメリットは多いでしょうね‥。


さてさて,引き出しの奥深く?にしまってある愛犬の血統証明書,眺めてみたくなりませんか?


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