上野千鶴子・古市憲寿(2011)『上野先生,勝手に死なれちゃ困ります』光文社新書。団塊世代と団塊ジュニア…歳の離れた2人の社会学者が,介護にかかる費用は?ぽっくり死ねるの?などなど…実際的な話を例に出しながらの対談形式です。
すべてに同感できるという訳ではない。……が,50才でくも膜下出血で倒れた父がいる我が家の経験から見ても,かなり大事な内容が押さえられた1冊でした。うんうんとうなずきたくなる箇所満載。私は団塊ジュニアの方に属し,子育て中です。しかし,いずれ老いて子供より先に死んでしまうことを想うと,老後や介護の問題は高齢者や現時点での当事者だけのものではなく,私達子育て世代にも関係するものなのだとヒシと感じました。
団塊世代も団塊ジュニア世代も当事者意識を持って読んでみることをおすすめしちゃう1冊です。