RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

することないから読書

年末に読み終わった本をまとめて売って〜、新しい本を購入。
んで、年末年始にかけて読んでいた本は「毒親介護」石川結貴著。
あまり新年にふさわしい感じのタイトルではないwww。
去年、本屋さんでチラッと見かけ、う〜ん、めちゃリアル、買おうかなと思ったものの、他に欲しい本があったので見送り。‥‥が、たまたまネットニュースを見ていたらこの本が紹介されていて、む?これは買え!というお告げか?ということで購入。


まず、本書をざっと読んでみて、非常に良い本だという印象。この本1つですべてを解決できる!という訳ではないが、毒親との関係をどうしていったらよいか多様な選択肢を提示している。
「捨てる」と「どこまで関わるか、一線をひく」という選択。このように提示されても、毒親介護をしている当事者にとって、この心持ちに至るまでは非常に難しかったり長い年月を要すると想像する。なぜなら、これらの選択は、周りからの理解を得られにくいから。自分の親が毒親かどうかってことなんだけど、本書でも触れられていたが、これって子供である私が親のことをどう思うかってことに尽きる。周りに人から見たら、ちゃんと育ててもらっていた‥となるのかもしれないけど、実際の家族の関係っていうのは、やはり当事者にしか分からない。親の面倒を見るのは子の務めとか、捨てるなんて親不孝とか、なんだかんだ言っても親なんだから‥‥そんなことを当たり前のように言ってくる人は多い。そして、それがまるで親を捨てること=悪のように思ってしまう。本書にもまったく同じことが書かれていて、問題提示されていた。ここを乗り越えるのがまず難しいだろうなと思った。
まっ、私は母親から「産まなきゃよかった!子育て失敗した!」という言葉を浴びせられた時に、心の中で親子の縁切りましたよ^^;。そのおかげで、親のこと、親と自分との関係性を客観視できるようになったし、「どこまで関わるか、一線をひく」とことができたと思います。


我が家、父がくも膜下出血で倒れてからもう16年ほどになるのかな?私はまだ20代でした。子供たちは3才、1才。子育てと親の介護‥ダブルかいっ!って目の前が暗くなった記憶があるなあ。さらに祖父の認知症も酷かったし、父は精神障害1級で話が通じる状態ではないし、母も介護うつ、妹は統合失調症などなど‥‥なんだかこれだけ書くととんでもないな。


本書では、親80代、子供50代の事例が多かったように思う。
老いた毒親、彼らにはひとりで人生を切り開くような力は残っていない。子供に疎まれても、お金がなかったり、体が不自由だったりすると、子供に頼らざるを得ない現実がある。これらも「捨てる」と「どこまで関わるか、一線をひく」っていう選択をすることを難しくする。介護なんてまだまだ先の話、うちの親はいつまでも元気だから‥ではなく、はやめはやめに親との関係性を客観視すること、自分にできること、できないことを整理しておくこと、親にもいつか介護される側になると自覚しておいてもらうことなどなど、今からでもできることはたくさんあるように思った。


さっ、他の小説でも読み始めましょうかね^^。


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