RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

お産の様子

ふじ子ちゃんが赤ちゃんを産んだのは,3月7日。最初の交配から68日目。最後の交配から64日目です。
出産の3〜4日前から,タオルをほりほりしたり,クンクン鳴いたり,ご飯を食べなかったり,おっぱいが出始めたり,ゆるゆるう○こをしたり…という行動がありました。その度に,今からお産が始まるに違いない!今夜産むに違いない!病院に連絡を入れておこう!…ってな具合に待機していたのですが,あれ?あれ?あれ。陣痛がこない!


3月7日の朝は不安でいっぱい。
だって最終レントゲンを撮ったのは10日も前だし…,もし妊娠68日だったら赤ちゃんが育ちすぎているんじゃないだろうか…,も,もしかして陣痛がこない子なのか…などなど。帝王切開という選択も頭をよぎります。
ただ,事前に4頭いることが分かっていたので,赤ちゃんがでかすぎってことはないだろう…とも考えることができました。また,ふじ子ちゃんが至って普通。ぐったりした様子もなければ,熱もない。お腹の赤ちゃんもぐりぐり動いているのが確認できました。
朝に電話でりとるぱぱさんと帝王切開に踏み切るタイミング等の考え方を聞きながら,うん,もしこの日に生まれなかったら,病院でもう一度赤ちゃんのサイズや元気度を確認してもらおう…,今までのベルタ,ミュウの安産家系の力を信じれば産まれるべき時にちゃんと陣痛がくるに違いない,で,ギリギリまで待つからできれば自然分娩よろぴくふじ子ちゃん!そんな気持ちになりました。


……が,電話を終えてふじ子ちゃんを見ていたら,尻尾を弓なりにしながらウロウロしてるよ〜。陣痛来てるじゃん!!祈りが通じた〜。


10:00~15分間隔で尻尾が時々弓なりになる。まだ強くいきんでいる様子はない。
12:00~尻尾が弓なりになったとき,お腹にも力が入るようになる。10分間隔になる。しかも,お産部屋を用意していたのですが,陣痛で不安になるのかサークルから出たがるふじ子ちゃん。私の定位置のこたつ布団……ここで産む気満々です。がびーん。まあいいけど…。

12:45~おりものに少量の血が混じる。オマタから黒い水風船がでる。陣痛がこない間は,オマタに水風船をぶらさげながら寝てしまうふじ子嬢。産む気あるのか?陣痛が弱いのか?と心配

13:30~いきんだときに,黒い水風船の中に赤ちゃんの足が出たり入ったりするのが見える。分かってはいたけど,逆子確定。ふじ子が水風船が気になってべろべろ舐めるものの,怖いので破裂させないで欲しい…と心の中でお願いする。

13:50~黒い水風船がま,まさかの引っ込んでしまい,透明の水風船が出現。さっき足まで出ていた子はどこにいっちまったのさ〜?
慌ててダマさんに電話。足出ていた子とは違う子が降りてくるはず!とのこと。
14:05~羊膜に包まれたまま逆子誕生。羊膜を破ると赤ちゃんが小さくてびっくり。足の大きさが明らかに違うので,やはり最初に足が突き出ていた子とは違う子だと思います。1子くん,150グラム男の子。赤ちゃんと一緒に胎盤までズルリと出ました。赤ちゃんをタオルにくるんで振り,羊水を吐き出させ,体をゴシゴシこすると「ピャ〜〜!」と元気な声をあげました。

14:45~羊膜に包まれたまま逆子誕生。こちらはでかい。ふじ子ちゃんの陣痛に合わせて,赤ちゃんを軽く下にひっぱってあげるとツルンとでました。2子ちゃん,190グラム女の子。この子がおそらく最初の足だけの子でしょう。何故か小さい子の方に先を譲ったのでありました(笑)。


ここから2時間以上もふじ子ちゃんは赤ちゃんを産む気配なし。最初に生まれた2頭におっぱいを吸わせ,陣痛を促してみるものの効果なし。このまま陣痛が終わってしまって…陣痛促進剤?帝王切開?近くの病院は18時までならギリギリセーフだ…と焦ってくる。


またまたダマさんに電話。外で水風船出ちゃってもいいから,赤ちゃんが降りてくるまで歩き回れ〜!とのこと。ふじ子ちゃんを励ましながら,うっすら雪が積もる道を歩き回る。すると,歩きながら尻尾がまたまた弓なりに。慌てて帰宅。


18:05~羊膜に包まれたまま誕生。今度はちゃんと頭から♪3子ちゃん,180グラム女の子。
このまま勢いに乗るために,も一度お散歩,お散歩。すると,赤ちゃんの足がにょっきり出てる〜。やばい,外で産み落とすのは勘弁してくれ〜。
慌てて帰宅。
これまでの逆子ちゃんとは違い,水風船にくるまれていないように見えました。膜が破れているかもしれない…とよ〜く見ると,足に羊膜がぴったりはりついた状態。中の羊水がない!どこかで破れてしまったのでしょう。
早く産んでおくれ〜とふじ子ちゃんにお願い。
18:20~羊水なしの羊膜に包まれたま逆子誕生。4子ちゃん,120グラム女の子。小さい!でも,膜を破ったらすぐに手足をバタバタさせてくれました。


4頭全部無事に産まれ安堵のひととき。赤ちゃんもみんなおっぱいに吸いつき,ちゃんと元気もある。
無事の出産を報告していると……,「念のためふじ子ちゃんのお腹を触って残っている子がいないか確認して!」とのこと。まさかね〜,レントゲンでも確認しているし〜,いる訳ないし〜とぺったんこになったふじ子ちゃんの腹を触っていると……
「なんかゴロッとしたのがいるんですけど…。」


19:20~誕生。5子ちゃん,170グラム女の子。頭から出てきたものの,すでに顔の部分に羊膜はなく頭のところで一度分娩ストップ。首の所で止まるってパターンすらイヤなのに,顔と一緒に左手だけ万歳して出ちゃってる。引っかかるってやつでしょうか?怖い!!赤ちゃんからは真っ赤な舌が飛びでている。赤ちゃんの顔は濃いレッドの毛が濡れているから真っ黒に見える。なので,生きているのか死んでいるのか顔色からは判断できない〜(汗)。ん?舌が赤いってことはまだ大丈夫なのか?紫ではないよね?…などなど考えながら,5子ちゃんを引っ張りだす。顔もでかいし,左手も中途半端に出ている,体もでかくて引っかかるかもと考え,いきみにあわせ赤ちゃん左手付近のオマタの淵をちょっと上にひっぱっりました。するとツルンと5子ちゃん誕生。首から下にはまだ羊膜がついており,ツルンしてくれたのでしょう。ゴシゴシ背中をこすると鳴き声をあげてくれました


ちょっと小さい子はいるけれど,赤ちゃんはみな自力でおっぱいに吸い付き元気いっぱい。蘇生が必要な子もいませんでした。私はドキドキの連続だったけど,ふじ子ちゃんは結果的には安産といわれる部類のお産だったのでしょう。ベルタ,ミュウ,ふじ子ちゃん…というふうに安産家系が引き継がれているのかな?嬉しいなあ♪


お産はいろんなパターンがあるから,こればっかりは本だけ読んでいても分からないこともあります。知識で知っていてもなかなかそれを目の前にすると対応できないこともあるんじゃないかなと思います。今回のお産も,色々な方の協力を得ながら無事終えることができました。感謝です!


ちなみに,お産の途中……ふじ子ちゃんがいきんだとき,黄色い液体がたらたらたら…。血でもない,緑色の胎盤が剥がれた印でもない,破水でもない…じゃあなんだ?「ダマさ〜ん,黄色いのでた。何これ??」「おしっこでしょ。赤ちゃんで圧迫されて出ちゃったんだよ。」とのこと。うむうむ,お産の時は色々テンパッてしまい,こんなことすら分からなくなるのでありました(笑)。


応援ポチッとお願いします

にほんブログ村 犬ブログ カニンヘンダックスフンドへ
にほんブログ村