RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

全犬種標準書

全犬種標準書をパラパラと眺めていて気付いたこと。
体サイズの指標として体高に着目すると、○cm〜○cmという風に体高に関する許容範囲が記されている。これを許容範囲と呼んでよいのかどうかは分からないが‥‥
さて、体高が高い犬種ほど、雌雄の体高差(雄の体高上限と雌の体高下限との差)が大きく、体高の低い犬種ほど雌雄の体高差が小さい、もしくはその差が明記されていないという傾向が見える。
雌雄の体高差が体サイズによって異なることはよく知られている。極端な例をあげれば、雌雄をこみにして、象とアリについて体重の標準偏差を比べると、象の方が格段に大きい。犬種における雌雄の体高差をこのことと同じと考えれば、当然といえば当然の傾向。

一方、この許容範囲を雌雄別に見ると、体高が高い犬種であっても低い犬種であっても5cm前後に収まっている場合が多い。とても、おもしろい
何故にこれがおもしろいかと言えば、「体高が高い犬種ほど、雌雄別の体高の変動係数を小さくしろ」と言っているようなものだからである。
もし変動係数を同じにしろってなったら、理想体高70cmの犬種の許容範囲が±2.5cmだとすれば、理想体高20cmの犬種の許容範囲は、±0.7cmでなくてはならない。おおよそね…^^;。う〜ん、厳しい基準〜

つまりは、雌雄の体高差の変動幅が犬種により異なるのは、生物学的理由によるもの。一方、許容範囲とは、犬種なるものを作り出したヒトが「個体によるばらつきをなくそうぜ〜い♪」と思いついたときに、感覚的に認識できるサイズから考えられたもの。ではないか〜い???
もちろん、今回のお話はすべての犬種について対象としている訳ではないし、私のおもいっきり主観によるものだけど……、全犬種標準書ってちょっとおもしろいなと思ったのでありマッス