RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

仮設住宅へのペット入居問題 真剣に考えてっ!

これまでも被災地ペットのことを度々取り上げてきました。
今回,多くの方にこの問題を考えてもらいたい‥と思いました。
多くの方達に真剣に考えてもらえる機会となれば‥と思い,これまで明言してこなかった私の想いを書きます。賛否両論あるとは思います‥‥。


正直に言えば,私は仮設住宅へのペット同伴を求める署名には賛同していません。ペットが大事な家族であることも重々分かっています。しかし,これは価値感の異なる方達の合意や理解が得られないと‥とうまくゆかない問題だという認識でした。なので,ペットをめぐるトラブルなども考えると,単純に署名にサインすることはできませんでした。ペットの社会的地位が低いことは,ペットを好まない人だけではなく,ペットを飼う側の意識の低さや,これまでペットへの理解,関心を深める活動が浸透していなかったこともあると思っていました。トラブルが発生した場合,また,ペットを飼う側がどのような点に留意し仮設住宅で飼育を行なっていくのか‥などペットを飼うことをよしとしない方達の理解を得る具体的な提案の書かれていない署名にサインをすることは無責任だと考えていました。家族だから‥,同じ命だから‥という価値感に基づいた訴えは,異なる価値感の人達を納得,説得するには不十分だと思っていました。
例えば,私の同居する父には精神障害があります。環境が変わることもつらいでしょう。ペットの吠え声などにも耐えられないかもしれません。現在でも,子供の声などにも興奮して,薬で落ち着かせないといけないことも多々あります。
私は異なる価値感の人達での摩擦が一番生じない方法として,被災ペットを一時預かりしてくれる里親募集が現実的方法だと考え,ブログでも記事として紹介しました(2011.3.30)。
なので,最近の新聞記事において,近所の了解を得ることで仮設住宅へペット入居を認める‥とあったときは,ほっとしたものです。
しかし,これは逆を言えば,すべてのペットが受け入れられる訳ではない!ということも意味しているのです。同じペットとは言っても,例えば,小型犬ならいいけど大型犬はちょっと‥など,許容される範囲があることは容易に想像がつきます。


また,すべての市町村で仮設住宅へペットの同伴が認められたわけではありません。まだまだ被災地でのペット問題は続いているのです。


今日,被災地にすむ友人から電話がきました。
仮設住宅へペット同伴できるよう署名を集めてほしい!ブログでも呼びかけてほしい!」と。
上記のような理由から私はこのお願いに答えることができませんでした。また,仮設住宅をペット可の区画と不可の区画を分けることも提案している‥とのことでした。しかし,入居希望者に対し仮設住宅数が足りない中では優先順位の問題も生じてきます。ペットがいる人だけではありません。高齢者,身体の不自由な方,母子家庭,父子家庭‥いろいろな立場の人達がいます。ペット可の区画を設けることで,優先枠,一般枠がもし少なくなってしまったら?‥公平性の基準が分からなくなり不満が出るのではないのでしょうか。


電話口で,私のような考え方は,現場にいない人の机上の考え‥とはっきり言われました。ペットを抱える人達は現実に大変な目にあっている‥ということを言われました。そうかもしれません‥‥。でも,私の中で納得できないことを,感情に流されてできるかというとできませんでした。


現場の方達がみなペット可を望み,行政の法律上対応できない‥というのなら署名活動は有効な方法であると思います。声を大きくあげることは有効だと思います。また,この場合もちろん応援したいと願っています。


被災地の方達のためにできることはないか‥‥多くの方が自問自答していると思います。私もその一人です。でも,こうやって具体的にこうしてほしい!というお願いがある中,それに答えられなかったことがとてもとても苦しいです。泣きそうですよ‥‥。泣いたけど‥。


なんとか違う形で支援できないか?と模索しています‥‥。


ペット可,不可の区画を設けるためには,十分な仮設住宅数が確保できることが課題だと思います。今回は,報道でもあるように津波により仮設住宅を建てる用地確保ができないことも問題にされています。
阪神大震災後,私有地に仮設住宅を建てること,二階建ての仮設住宅を建てること,大規模土地所有者から土地をまとめて借上げる‥など様々な方法を探る必要性があったのではと示唆されています。


私の知識だけでは分からないことだらけです。色々な立場から様々な提案を発信してもらうことも,仮設住宅へのペット入居問題を解決する一途になり得ると思います。


みなさんの力をお借りしたく,このような記事を書きました。そして,現実に苦しんでいる人達がいるんだ‥という声を届けるために書きました。



仮設住宅へのペット同伴を求める署名の原本は,盛岡市内の一部動物病院でも置いてあるところがあります。真剣に取り組みたいと思う方,問い合わせてみて下さい‥。

すでに署名をした方‥。サインして終わりではありません。まだ問題は解決されていません。署名活動の結果がどういうものであったのか‥最後まで見守って下さい。どのようにすればペット同伴できるのか?様々な方法を考え続けましょう。



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