……これ，犬の交配では常識だと思いますが，世間一般ではまだ浸透していないのかもしれません。お散歩中に「うちの子の子供を欲しいんです。」と男の子オーナーさんから言われることもあります。
女の子を飼っていれば，その犬種を扱っているブリーダーさんに頼めば，その子にあった交配相手の男の子を紹介してくれるでしょう。もちろん女の子側が交配料を払います。
では，男の子を飼っている場合はどうでしょう？
女の子同様に，交配料さえ払えば交配ができるという立場ではありません。出産に伴うリスクはすべて女の子側にあります。生まれてくる子犬のこと，出産に伴うリスクのことを考えれば，女の子側からすれば，遺伝疾患の有無，健全性等，十分に考慮された安全なお相手を選びたいというのが本音ではないでしょうか？さらには，女の子側の弱点，欠点等あれば，もちろんそれを補えるだけのお相手である方が良いでしょう。また，同じ犬種でもみな一様な姿形をしている訳ではありません。きっとお好みもあるでしょう。
こう考えると，男の子オーナーさんが言う「うちの子の子供を欲しいんです。」は，なかなか実現が難しいのかもしれません。ましてや，男の子側が希望するタイプの女の子を選ぶ…なんて状況はまずないでしょうね。
我が家も男の子たろちゃんがいて，「うちの子の子供を欲しいんです。」っていう気持ちが正直あったので，分かっちゃいるけど……
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ハードルの高さにドヨヨ〜ンです
わずかながらではありますが，たろちゃんの交配のお問い合わせもあり，それはそれで嬉しいことなのですが……。
交配は受け付けていない…というのが本当のとこ。
我が家でも，ベルタ，ミュウとお産経験があります。なので，女の子側の気持ちも分かるから，やっぱりベストな相手を選んで欲しいとすごく思います。
だから，「お相手って，こたろうで本当にいいの？」って思うのが正直なとこ。
たろちゃんには，もちろん良い所もたくさんあります。PRAもクリアです。血統の良さという点でももちろんいいのかもしれません。胸の深さも気に入っています。まっすぐに伸びた前足も気に入っています。可愛い性格も気に入っています。
ほとんど，私のお気に入りっていうだけです〜
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そして，悪い点もあります。その悪い点が女の子側にはあるのかないのか？女の子本人にはなくとも，兄弟姉妹，両親…等にはないのか？こたろうを交配することがデメリットにはならないのか？また，こたろうの長所は子供に受け継がれやすい性質なのか…つまりは，子出しの特徴が分からないところも不安材料です。
もし今，ベルタ，ミュウ，ふじ子ちゃんのお相手を選ぶとしたら，私はこたろうを選ぶのか？ってことを自分に問うのだと思います（血がつながってるから，その設定自体おかしいじゃんってことは無視してね＾＾；）。おそらくこの３頭のお相手としては，今の時点では悲しいかな「NO」です。
だからこそ，交配のお問い合わせがあっても安易に交配OKを出せない気持ちもあるのです。本当にこたろうでいいのか？よ〜く考えてって思っちゃうのです。
なんかこう書くと，こたろうが交配犬としてダメダメなの？って印象になっちゃいますかね？そういうことではないんです。
長所数，欠点数，賞歴…等だけで言えば，こたろうより遥かに質の良いお相手がいるのは事実です。だけど，私はこたろうが持っている良い点を一番良く知っていると思っているし，とても大好きで気に入っています。欠点数の多い，少ないとかそういうことではないんです。
こたろうにとって最適と思える相手をいつか見つけてあげたい…というのが本音です。男の子オーナーなのに，女の子オーナーと同じ気持ちになっちゃってますね，こりゃ。
そして，タイトルに戻り『オスは相手を選べない』…このハードルにぶち当たるという訳です
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こたろう，独身貴族決定か！？！？！？そもそも貴族じゃないか
でも，これを書いていて思ったのは……
こたろうが交配犬としてどう〜なの〜って考えることと，女の子側も繁殖犬としてどう〜なの〜ってことを考えることは，同じくらい大事なことだなってことでした。女の子側は，交配料を払えば交配してもらえることが多いだろうけど，本来なら本当に繁殖に向いている子なのか，遺伝疾患の有無，健全性，お相手は？……等，男の子同様に考えることが当然なのかもしれませんね。
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