RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

高次脳機能障害

盛岡市で、高次脳機能障害者への理解、支援に関する協議会が行なわれたと新聞にありました。その中で、「まひがない場合など、身体障害者手帳を交付してもらうのに苦労する」「医療側の理解も進んでいないため、診断書作成がスムーズにいかない場合もある」などの意見が出されたそうです。
我が家では、しげじいが高次脳機能障害があります。数年前に、まったく同じような経験しましたが、未だに同じような意見が出されるということは、まだまだ現場の意識が変わっていないということを痛感させられました。障害手帳の交付申請を受け付ける市町村の担当職員、診断書を作成する医師、本来なら、障害者福祉への深い理解が必要な立場であってほしいと思います。

しげじいは精神障害1級です。障害の等級決定には診断書が大きな影響力を持つと思います。
例えば、「日常生活能力の判定」について、「ひとりでできる」「援助があればできる」「できない」の3段階であったらどうでしょう?しげじいは、体の麻痺は軽度なので、食事などは一人で食べることができます。しかし、これではしげじいの障害の程度を的確に把握できていない!と家族なら思うでしょう。
では、「自発的にできる」「「自発的にできるが援助が必要」「自発的にはできないが援助があればできる」「できない」の4段階だったらどうでしょう?3段階評価とはまったく違った側面が見えてきませんか?ちなみに、しげじいは、食事に関しては「自発的にはできないが援助があればできる」です。普段の動作も、体は動くので身体障害としての等級は低いのですが、常に家族の援助が必要な状態にあります。
診断書を書く医師が、日常生活能力をとらえる基準のとり方で、答えは大きく変わってしまいます。私達は、このような理解のある医師を探すことにまず苦労しました。

また、診断書を作成してもらう以前に、福祉事務所から精神障害の診断書の書類をもらうことに苦労もしました。私達家族は、身体障害の診断書のみでは、しげじいの障害を十分に把握することはできないので精神障害の診断書も必要であると言ったのですが、なかなか受け入れてもらうことができませんでした。職員の言い分としては、「身体障害の診断書があれば、精神障害の診断書は必要ないでしょ」というものでした。職員は、医師ではありません。また、等級を判断する立場でもありません。しげじいを直接見たわけでもありません。
実は、このときちゃこままちょっときれてしまいまして、「あんた一体なんの権限もった人なのさ!」と文句を言って職員のネームプレートの名前をメモメモしちゃいました。すると慌てて「奥で相談してきます」と引っ込んでしまって、書類をもってきてくれました。ハイ、書類奪ってきましたよ(笑)。

障害者認定の申請に関わる人々の知識、理解不足のために、障害者が年金を請求することができなかったり、受給要件が誤ったりしてしまったりしたら‥そんなことがあってはならないと思います。きちんと必要な支援を受けることができる、それが当たり前であってほしいですね♪


↑↑写真はひっさびさに登場のちゃこちゃん♪う〜ん、超かわいい(^^)。しげじいが病気で倒れたことがきっかけで、親と同居することになり、「よ〜し、これで犬を飼えるぞ、うっしっし♪」と飼いはじめたちゃこなのでした。不謹慎なちゃこままなのであ〜る(汗)。