RIPARIAN.F.DOGS

ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

ダックフスンドは顔だけじゃないよ

↓私のブログの人気記事はこちららしい(@@)。ダックスフンドの顔について書いたものだ。
「おそばちゃんを変な顔と言わないで〜!」という私の嘆きのようなものだ(笑)。
riparian-f.hatenablog.com
何度も言うけど、好んでおブスを繁殖しているわけではない。可愛い顔立ち大歓迎だ。
でも、お相手選びってこれがなかなか難しいのよf:id:cyakomama:20110522154349g:plain


例えば、構成が綺麗な子だなあ〜って思っても、お腹壊しやすくて抗生剤必須っていう話を聞いた時にはNGだった。腸が弱いのかもしれないし、メンタルからくるものかもしれない。


病歴も重要。シニアの域に入った子で健康であれば体は丈夫なんじゃないかと思う。若い子であればもちろん病気という病気はほとんどないことが多い。なので、親、兄弟の病歴なども参考にした方がいい。


病気といっても、その出現頻度もどう考えるかは人によって異なるかもしれない。例えば、1回しか繁殖したことのない子の子供達に誰もヘルニアなどいない場合と、10回繁殖した子の子供達にヘルニアの子が1頭いる場合、どちらがヘルニアが遺伝するリスクが高いと考えるか‥非常に難しい。
また、確率の問題もある。繁殖の回数を重ねる方が、ヘルニアが発症する確率が収束していき正確さは増す。1回目で1頭発症、2回目0頭、3回目0頭、4回目1頭だったとする。つまり、1回のお産で3頭づつ生まれたと仮定して、1回しか繁殖をしていない場合、発症率は33%。4回繁殖した場合、発症率は16.6%と計算できる。これは一番簡単な計算。実際は、生まれる頭数もバラバラだし、雌雄の組み合わせが違う場合もある。
また、優性の遺伝病としてはっきりしていればラインから外していくことも可能だが、環境の影響と関わりあって発症する多因子性であることもある。ヘルニアの場合も、発症率のみならず、飼育環境や、発症年齢も考慮しないといけない。
もちろんベストはどんな繁殖をしてもヘルニア発症0%なのかもしれないけど、考慮すべき病気はヘルニアだけではないからそのリスクをどう考えるかが難しい。多種多様な病気があるけど、命に関わるものと、ワンコと飼い主さんの生活のクオリティーが著しく損なわれてしまうような病気ほど、優先的に考慮した方がよい。


とある子からの病気が遺伝するリスクだけではなく、代を遡って病歴を把握することも大事だ。我が家の場合、ベルタとイースが点状角膜炎or角膜ジストロフィーと診断された。目の病気が多い家系と判断するか‥これもどう考えるかは人によって異なるかもしれない。ベルタからみてイースはひ孫である。イースの血統書上でももうベルタの名前は記載されていない。親犬本人が元気であっても、3代前までにどんな病気の子がいるのか、こればっかりは新規オーナーさんには調べようがないことも多い。ブリーダーさんの自己申告に頼るのみです。我が家の場合、女子直系のみのラインでつながっているので家系での病歴は把握しやすい。ただ、普通は男系、女系と横にもラインを広げて繁殖している場合の方が多いので、とある子の病歴は?異父兄弟の病歴は?親の病歴は?親の兄弟の病歴は?親の兄弟の子の病歴は?もうキリがない。


病気ではないかもしれないけど、私はなるべく自然分娩で安産で生まれた子をお相手に選びたいと考えた。どんなに構成がよくても、自力で産む力がない子が健全であるとは思えなかったから。また異常分娩が少ない系統の方が子犬の死亡率も低いと考えた。自然分娩で生まれた子?って真顔で聞いたときに、相手に呆れられたこともある。そんなこと気にするの?って。でも、1番子犬の死亡率が高くなる初産のみでこれまで死産0っていうのは、ラッキーなことなのかもしれないけど産む力がある子達ということで間違ってなかったのかもしれないとも思う。
ただ、帝王切開率が高いのは犬のせいだけではないこともある。同じ系統を扱っていても、ブリーダーさんによって帝王切開0っていう人もいればかなり割合が高くなる人もいる。帝王切開に踏み切った方が確実と考える人もいるのだ。なので、お産の話はよく聞かないと、本当に微弱陣痛、異常分娩だったのか、安全を期するために帝王切開をしたのか、違いを見極めるのは難しい。


‥‥ここまででかな〜り長くなってしまいましたが、これでさらに顔が好みかとか、女の子の欠点を補える子かだとか、性格がいいかとか、サイズはどうかとか、歯の噛み合わせはどうかとか、PRAはどうかとか、色素はどうかとか、膝は強いかとか、‥‥もう無限ループだ。で、色々考えたあげく選んだ相手との相性がうまくいかず交配に至らずってこともあった^^;。また、選んだ相手がみな近場にいる訳ではない。交配適期に会うことすら叶わないこともある。


結局何か言いたいかっていうと、おそばが生まれる組み合わせについては私は十分納得、満足しているから、おそば可愛いってことなんですよ(笑)。
↓可愛いのにピント合ってない。わざとぼかした訳ではない(笑)。
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