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ライパリアン.エフ. 〜ちゃこの日常〜

読書

蜜蜂と遠雷」 恩田陸
直木賞本屋大賞、映画化、オンパレードな小説。
恩田陸作品はめちゃ好きなんだけど、読もうと思えばいつでも読める、ちょっと華やかすぎるかななどと、ついつい敬遠してしまっていた。でも、本屋さんに行くたびにやはり手にとって眺めてしまう。もーいいかげん買っちゃえよ!ってとこまで気持ちがきてしまい購入。
ハア〜〜〜、良かった。上下巻ある長編でしたが2日で読了。しかも、面白すぎてもったいないから、読むペースを落とせ!落とせ!と自分自身をセーブしまくったのに2日かあ‥‥。
国際ピアノコンクールを舞台にしたお話です。そもそも、クラシック音楽についてはまったく知識がない。だけれど、文字を通じて音楽をめちゃくちゃ堪能した!小説ってこんなに雄弁なんだ!と感動。そして、実際に音で聴く演奏がどんなものなのかも気になったけど、きっと映画の映像や実際のピアノ演奏を聴いても、私は恩田さんのような情景をそこからイメージすることはできないだろうなと思った。なので、きっと映画は見ないでしょう。このドキドキした気持ちのまま、も一度小説の方を読みたいと思います。


言葉ってほんと面白いって思うんだけど‥‥、例えば、聴いたことのないとある音楽を、また、見たことのない絵画の魅力を言葉で表現してもらって感動したとしても、言葉からその音楽を、その絵画を再現できるかっていうときっと無理。なんででしょうね?
言葉で表せないもの、情景、感情‥などを音楽、絵画などで表現されているとき、それを理解しようと思えばきっと言葉が必要で‥‥、言葉にしてしまうと、人それぞれ色んなイメージが膨らみ、きっと元の音楽、絵画に収束することはない。言葉、文字、文学に力があるというべきなのか、限界があるというべきなのか、はあ、悩ましい‥‥。


‥‥ってな話を文学少女なお姉ちゃんにお喋りしつつ、ノンフィクションノベルも読み始めた私。おいおい、「蜜蜂と遠雷」の後に読み始めたら、めちゃ情景が硬すぎるよ!冒頭が引き込まれないよ!とお姉ちゃんに文句たれたれ。読む順番を間違えたのだよ!とお姉ちゃんに言われーの、ノンフィクションノベルと「蜜蜂と遠雷」を同時に読み進めます。


それにしても、作品を読み終わったあとに「蜜蜂と遠雷」ってタイトルがいい!ってジワジワきてるわ♪


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